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[アウトドアブランド本社探訪vol.1 mont-bell] モンベル広報竹山さんに聞く、名プロダクトと注目の新展開

[アウトドアブランド本社探訪vol.1 mont-bell] モンベル広報竹山さんに聞く、名プロダクトと注目の新展開

“モンベルの強みは多様性”

――2015年でモンベルは創業40周年を迎えます。あまたあるモンベル製品の中から歴史的名品を竹山さんに選んでいただきましょう。

竹山さん(以下、竹山と略記) モンベルの1号プロダクトって何かご存知ですか?

――寝袋? レインウェア?

竹山 実はスーパーのショッピングバッグです。創業者の辰野 勇らが1975年に会社を興したものの、アウトドア製品をつくるまでのつなぎとして受注したらしいんです。

――それは残っていますか?

竹山 残念ながら残っていません。話がいきなり脱線しましたね。まず創業当時の名品は、中空綿のダクロンを使った寝袋です。かつての山製品と言えば高価な羽毛が中心でしたが、そこにモンベルはアメリカ製のダクロンという化繊の寝袋を投入しました。その次は、当時は珍しい赤や青の鮮やかな色目を用意したハイパロンのレインウェア。レインウェアに関しては、ゴアテックス登場以降のストームクルーザーも欠かせません。細部を進化させながら同じ名前で作り続けているモンベルの代表作です。月明かりでも簡単に組み立てられるムーンライトシリーズのテントも加えたいですね。最近ではダウン関連です。特に薄くて軽いインナーダウンはウチが導き出した流れです。


――あれは便利ですね。夏の登山にも小さく畳んで持っていける。

竹山 変わったものもけっこう作っていますよ。写真家の岩合光昭さんがシロクマの撮影に行くというので真っ白いダウンスーツを用意したのですが、着脱時に音がしないようベルクロテープを一切使いませんでした。多くの方におもしろがってもらった野点セットは辰野の発案です。辰野がお茶を始めたのがきっかけでした。


――最近の気になるトピックスでは、2014年11月にジャパンエコトラックの発表がありました。アウトドアスポーツを楽しむエコな旅の提案で、その第1号ルートに鳥取県の境港、皆生、大山地域が選ばれたそうですね。


竹山 これは段階的に実現していった案件です。まず、ジャパンエコトラックのベースには、モンベルが2009年から実施している環境型競技スポーツ『SEE TO SUMMIT』があります。海、里、山の3ステージを設け、それぞれカヌー、自転車、トレッキングによって海から山頂を目指すのですが、その『SEE TO SUMMIT』のような体験を全国各地で楽しめる環境作りを提供しようというのがジャパンエコトラックです。


――大がかりな企画ですね。

竹山 アウトドアというのは自然や文化に触れあうものですから、端的に言えば地方自治体と手を取りながらアウトドアを楽しめる環境を作っていく必要があります。地方もまた地域活性化の手段を模索しているので、協業としては理想的な関係が構築できます。各地の行政の悩みは情報発信力ですから、そこは我々がお手伝いできます。ただ、実際にユニークな取り組みをしていてもあまり知れ渡っていないのが現状です。例えば松山空港の自転車組立スペースや、宮ケ瀬を走る自転車ラックを備えた神奈中バス等々、それら地方が行っている活動をつなげて、より多くの人がアウトドアを気軽に楽しめるようにしたいというのがジャパンエコトラックの願いでもあります。

――そのモチベーションはどこから湧いてくるのですか?

竹山 おもしろいこと、楽しいことをやりたい。製品作りにしてもほかの取り組みにしてもそれが基本です。モンベルをひと言でくくれば多様性がふさわしいでしょう。事業自体、宿泊や保険、イベント、出版等まで広がっていますから、ここに集まってくる人間も多様性に満ちています。それがモンベルの強みではないでしょうか。これからも社会から必要とされる存在であるために、多様性の中からおもしろいものを提案していく。その姿勢は今後も変わりません。

profile
竹山史朗
モンベル広報部部長。大学時代はワンダーフォーゲル部に所属。ある1本の電話を発端にモンベル入社。営業、生産管理等を経て現職に就く。社員番号6。四半世紀をモンベルとともに過ごしてきた。

interviewer
田村十七男
「となお、です」と答えると芸人でもないのに8割方「芸名ですか?」と聞き返される、ジャンル無頓着で人の話を聞くことに喜びを覚えるフリーランスエディター&ライター
 

イラスト◎鈴木衣津子

2014.12.26
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